交通事故のフローチャート

交通事故が起きた際の流れをご紹介します。

事故フローチャート

(1)車両見積の取得
車両に生じた損害を把握します。
(2)相手方任意保険
相手方の任意保険による補を検討します。
(3)代車費用、休車損の請求
必要性等を検討し、立証資料を準備します。

(1)修理見積の取得

物損の具体的内容は後述しますが、車両損害がある場合、修理の見積をとることが必要となります。

この時、修理金額が車両の時価を超えていれば経済全損となりますので、損害が大きい場合、修理の見積とともに、車両の時価をいわゆる「レッドブック(正式名称『オートガイド自動車価格月報』)オートガイド社」等で確認する必要があります。

車両の損傷状況によっては。その修理内容により、評価損が出る場合もありますので、金額のみならず、損害を受けた部位、内容も検討すべきです。

(2)相手方任意保険

相手方が任意保険に加入している場合、依頼者に過失がなければ損害について、相手方の保険によりてん補することを検討することになります。

また、依頼者に過失がある場合、あるいは、相手が過失を認めてくれない場合、依頼者が車両保険に加入している場合には、その車両保険の利用も検討すべきでしょう。

(3)代車費用、休車損の請求

修理期間に車両を利用する必要性があり、実際に代車を利用した場合、代車費用が認められますので、請求することになります。

また、被害を受けた車両が主に営業用車両である場合で、代車を利用しなかった場合には、休車損が認められる可能性もありますので、運輸局に提出している運送事業損益明細書・運送事業輸送実績報告等の準備を要します。

事故のフローチャート

◆車両保険とは

車両保険とは、偶然の事故により、自らの所有する車両が損害を被ったときにその損害をてん補するために保険金が支払われる保険です。

従前、車両保険の内容は、その保険会社でも、ほぼ同様の内容でしたが、近時保険会社ごとに複数のタイプの商品が発表され、それにより補償される内容も多様化しています。

一般的な車両保険は、自損事故や当て逃げなどの加害者が不明な事故も担保されますが、いわゆる保険料が割安なエコノミータイプといわれるものは、自損事故や加害者不明の事故は担保されません。

◆利用上の注意

相手方が任意保険に加入していない場合、事故態様に争いがあって、なかなか賠償額が決まらない場合等には、自分の車両保険を利用することにより早期に損害の補償を受けられることになります。

しかし、長期間無事故で、保険料の割引率が高率の場合、車両保険を利用すると次年以降の保険料が上がることになりますので、損害額次第では、かえって今後の保険料負担額が増加する可能性があります。したがって、軽微な損害等の場合には、利用するか否か十分に検討する必要があります。